源泉ポンプが故障した?!異音や振動は故障の前兆かもしれません!

ココチー

「最近ポンプの音がうるさい」

「振動が以前より大きい」

源泉ポンプのそんな違和感ありませんか?温泉施設の源泉ポンプは、お湯の供給や循環に欠かせない重要な設備です。しかし、その異音や振動を「いつものことだから」と見過ごしていると、大きなトラブルに発展する可能性があります。

この記事では、ポンプの異音や振動が示す故障のサインと、放置した場合のリスクについて詳しく解説します。

よくある異常音・振動のパターン

ポンプの故障は、異音や振動として症状が現れることが多いです。これらのサインを見逃さないことが、大きなトラブルを未然に防ぐポイントになります。

「いつもと違うかも?」と思ったらすぐに確認することを徹底しましょう。

ゴーッという異音の原因

ポンプから「ゴーッ」という低いうなり音が聞こえる場合、軸受け(ベアリング)の摩耗が考えられます。

この音は通常の運転音よりも大きく、持続的に続くのが特徴です。軸受けの摩耗が進むと、ポンプの回転部分に負荷がかかり、最終的にはモーターの焼損につながる恐れがあります。

このような異音に気づいたら、できるだけ早く専門業者に相談しましょう。軸受けの交換は比較的簡単な修理で済みますが、放置するとより大きな故障を招くことになりかねません。

カラカラ音が示すトラブル

「カラカラ」という金属音が聞こえる場合は、ポンプ内部のパーツが破損している可能性が高いでしょう。

特にインペラー(羽根車)やケーシング内部の部品に問題が生じている恐れがあります。この症状は緊急性が高く、そのまま運転を続けると完全に故障してしまうかもしれません。

カラカラ音が聞こえたら、すぐにポンプの運転を停止し、専門業者による点検を受けてください。

振動の増加で分かること

ポンプの振動が以前より大きくなっている場合、軸ずれやインペラーのアンバランスが発生している可能性があります。

振動は徐々に大きくなることが多く、初期段階では気づきにくいかもしれません。しかし、放置すると配管や周辺設備にも影響を与える恐れがあります。

また、振動が配管に伝わることで、継手部分の緩みや漏水を引き起こすリスクもあるでしょう。

故障が起こる原因

ポンプの故障にはさまざまな原因があります。これらの原因を理解することで、予防策を講じることができます。

主な故障原因を見ていきましょう。

経年劣化による故障

10年以上使用しているポンプは、どんなに丁寧に使っていても経年劣化による故障リスクが高まります。

特にゴムパッキンやシール類の劣化、金属部品の摩耗などが多いです。かけ流し温泉の場合、温泉成分による腐食も劣化を早める要因となります。

経年劣化は避けられない現象ですが、定期的なメンテナンスにより進行を遅らせることは可能です。

異物混入とオイル不足

温泉水に含まれる砂や湯の花などの異物がポンプ内部に混入すると、内部部品の摩耗や損傷を引き起こします。また、潤滑オイルの不足や劣化も故障の大きな原因となります。オイル不足はベアリングの焼き付きや軸の摩耗を招き、重大な故障につながりかねません。

日常的な点検でオイル量をチェックし、定期的な交換を行うことが重要です。また、ストレーナーの清掃により異物混入を防ぐこともできます。

設置環境の問題

ポンプの設置面にゆがみがあったり、取り付けボルトが緩んでいたりすると、運転中に異常な振動や騒音が発生します。また、湿度の高い環境での長期使用は、電気系統の劣化を早める原因にもなるでしょう。

定期的にボルトの締め付け状態や設置面の水平を確認し、必要に応じて調整を行ってください。最適な設置環境を維持することで、ポンプの寿命を延ばすことができます。

放置するとどうなる?

ポンプの異常を放置すると、温泉施設の運営に深刻な影響を与える可能性があります。小さな異常が大きなトラブルに発展する前に、正しい対処を行うことが重要です。

具体的にどのようなリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。

湯が出ない・循環しない

ポンプは温泉水の「送湯」と「循環」に欠かせない設備です。ポンプが動かないと、浴槽にお湯が供給されず営業自体ができなくなることもあります。特にかけ流しでない循環式の施設では、ポンプ停止=営業不能という状況に陥ってしまいます。

営業停止は売上の直接的な損失につながるだけでなく、お客様の信頼を失うリスクもあります。予約をいただいているお客様への対応や代替施設の手配など、二次的な損害も発生するでしょう。

ろ過・消毒が機能しない

循環ポンプが動かないと、ろ過器に温泉水が流れなくなり、ろ過・塩素注入などの機能も止まってしまいます。この状態を放置すると、レジオネラ菌や大腸菌が急激に繁殖するリスクが高まります。

万が一レジオネラ菌が検出された場合、保健所の立ち入り検査や行政指導の対象となる可能性があります。最悪の場合、営業停止処分を受けることもあり、施設の信頼回復には長い時間がかかります。

ポンプ焼きつき・配管破損による高額修理

「音がうるさい」「振動が大きい」などの初期異常を放置すると、ベアリングの摩耗・軸ずれ・オーバーヒートなどの大きな故障に発展します。最悪の場合、モーター焼損やポンプの水漏れ防止部品の損傷で全交換(数十万円~)が必要になることもあるのです。

また、異常振動が配管に波及し、配管のジョイント破損や漏水を引き起こすこともあります。配管工事を伴う修理では、さらに高額な費用がかかってしまいます。

電気系統トラブルや火災のリスク

モーター異常を放置して過熱が続いた場合、漏電や発火のリスクが発生するケースもあります。特に配線の老朽化とセットになると危険性が増し、館内の設備全体の安全性に関わる重大事故へとつながりかねません。

電気系統のトラブルは、ポンプだけでなく他の設備にも影響を与える可能性があります。お客様の安全を守るためにも、異常の兆候を見逃さないことが重要です。

現場での初期対応は?

ポンプに異常を発見した場合、正しい初期対応を行うことで被害を最小限に抑えることができます。慌てずに冷静に対処することが大切です。

以下のポイントを参考に、現場での対応を行ってください。間違った対応は、かえって状況を悪化させる恐れがあります。

異常音を発見したときの対応

異常音に気づいたら、まずは音の種類や大きさ、発生タイミングを記録しましょう。音の変化は故障の進行度を判断する重要な情報となります。明らかに普段と違う音がする場合は、安全のため一時的にポンプの運転を停止することも検討してください。

専門業者への相談も早めに行いましょう。「まだ動いているから大丈夫」という判断は危険です。早期に対応すれば、簡単な修理で済む可能性が高くなります。

記録を残す方法

異常を発見したら、写真や動画での記録を残すことが効果的です。音については動画で録画し、振動については手で触れた感覚も記録しておきましょう。また、異常が発生した日時や運転時間、天候なども併せて記録すると、原因究明に役立ちます。

記録は専門業者に相談する際の重要な資料となります。「いつから」「どのような状況で」異常が発生したかを明確に伝えることで、正しい診断と対応が可能になるでしょう。

応急処置でやってはいけないこと

ポンプの異常に対して、素人判断での修理や調整は絶対に避けてください。特に電気系統に触れることは危険です。また、「少しくらいなら大丈夫」と無理に運転を継続することも、故障を悪化させる原因となります。

オイルの補充や部品の交換なども、専門知識なしに行うと逆効果になることがあります。安全で確実な修理のためには、必ず専門業者に依頼することが重要です。

ポンプの異常を発見するなら「ココチー」!

ポンプの異常を放置すると、他の設備にも連鎖してどんどん大きなトラブルに発展してしまいます。そこで注目したいのが、IoT技術を活用した設備監視システム「ココチー」です。

「ココチー」は温泉施設の設備状態をリアルタイムで監視し、異常を早期発見することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。特にポンプのような重要設備の監視には、非常に効果的なシステムです。

スマートフォンやPCから24時間体制で設備の状態を確認でき、異常を検知すると即座に通知が届きます。これにより、夜間や休日でも迅速な対応が可能になるでしょう。また、設備の稼働データを蓄積することで、故障の予兆を事前に察知することもできます。

「ココチー」の導入により、ポンプだけでなく温泉施設全体の設備管理が効率化されます。突発的な故障による営業停止リスクを大幅に軽減し、お客様に安心してご利用いただける温泉施設を維持することが可能です。修理コストの削減にもつながり、長期的には大きな経済効果も期待できます。

設備の異常監視や故障予防でお困りの方は、ぜひ「ココチー」の導入をご検討ください。温泉施設の安定運営をサポートいたします。

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